2010/05/14

救急手当講習

5月13日(木)19:00より かでる2・7において、その道のプロの講師をお招きしまして、山でのケガや緊急事態への対応についていろいろと教えていただきました。

まずは、まるす氏からのご要望で蜂に刺されたときの対応についてお伺いしました。
蜂といっても、いろいろあるのですが、スズメバチなどに刺されますと、その影響が身体に残り、人によっては、2度目に刺された際にアナフィラキシーと呼ばれる重度のアレルギー反応を起こすことがあるそうです。この反応が生じますと、気道が腫れて呼吸困難に陥ったり、心停止状態になったりする危険があるそうです。しかも、そういう状態に陥るまでに要する時間は、早い場合は2〜3分程度だそうです。遅い場合は1時間後とかいうこともあるようですので、とにかく、2度目にスズメバチに刺された場合は、経過を待つことなく投薬を行う必要があるそうです。そして、その投薬には、エピペンという携帯用の注射器つきの医薬品がよろしいそうです。下の写真がそのエピペンです。


次にご講義いただきましたのは、ヒザの皿を割ってしまった場合の処置の仕方です。
ヒザの皿を割った場合は、とにかくできるだけ早くヘリを呼んで搬送してもらうしかないようですが、ヘリが近づけないような場所であったりして、患者を移動させなくてはならない場合は、添え木などをして足から胴体までを固定する必要があるそうです。
尚、患部への処置としては、まず、包帯や三角巾や、それに代わるものを用いて、適度に圧迫するのがいいようです。それから、添え木を使って固定するのですが、この場合、木と身体が接触して痛みを発生しそうな箇所にはタオルやそれに代わる布などを用いて、クッションを入れるような処置をすると患者さんの気持ちも安定するそうです。

次に、腕を骨折したりした場合の処置の仕方を教わりました。
この場合も、腕に添え木をします。そして、その腕を三角巾で首から吊すのですが、このとき、つるした手の指は外から見えるようにしておいた方がいいそうです。指の色をみて、症状の悪化などがわかるからです。


この他に、あばら骨が何本か折れてしまって、部分的に欠損してしまった状態に対するご講義もいただいたのですが、うっかり写真を撮り忘れました。
あばら骨が2本とか3本折れて、部分的に欠損してまった場合、呼吸をして肺を膨らませると、その部分だけが周りの動きから取り残されたような感じになり、周囲が膨らんでいるのに骨のない部分だけが膨らまず、凹んだような感じになるそうです。この場合は、タオルなどを何度も折って分厚い塊のようにし、これを患部の上に乗せて、患部を適度に圧迫するようにテーピングで貼り付けるといいようです。そうすると、呼吸が楽になり、痛みもやわらぐそうです。

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